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〈 目次 〉 |
1.モニエル瓦の特徴 |
2.モニエル瓦のメンテナンスが必要な時期 |
3.モニエル瓦塗装の注意点 |
モニエル瓦とはヨーロッパ発祥のセメント瓦の一種で、セメントと川砂を混ぜ合わせて作られる「乾式コンクリート瓦」のことです。主な成分がセメントであるため、塗装しなければ瓦自体に防水性能はありません。
モニエル瓦はセメント瓦の一種ではありますが、瓦表面に「着色スラリー層」〈セメント、砂、骨材、顔料縣濁液の水和硬化層〉というセメントの着色材が厚めに塗られており、さらにその上をアクリル系のクリアー層で覆って完成されています。
豪雨や強風にも耐える防水性を兼ね備えており、断熱性や耐震性にも優れた大変有能な屋根材です。
しかし、表面にコケや藻が生えやすいのも特徴で、この状態を放置しておくと瓦の劣化が始まりますので、表面の色褪せ、苔や藻などが見られるようになってきたら、メンテナンスが必要になってきます。
モニエル瓦は有能である屋根材ではありますが、塗装するとなると経験や技術が必要な屋根材となってきます。
先ほども述べましたが、モニエル瓦には「スラリー層」という着色剤が塗ってあるため、この「スラリー層」を綺麗に取り除くことが条件となってきます。
「スラリー層を取り除かないと施工不良になる恐れ」
モニエル瓦を塗装するには表面にある「スラリー層」を徹底的に取り除かなくてはなりません。そのため、通常の平がんではなく〈トルネードガン〉を使用し、入念に高圧洗浄を行わないと施工不良の原因にもなります。
スラリー層を高圧洗浄で除去するにはかなり汚れた水が出ます。それが近隣の住宅に飛散しないようにすることにも注意が必要です。
更にその後、電動グラインダーやスコッチブライトなどで表面を緻密に足付けする必要があります。
この「スラリー層」を緻密に除去せずに塗装してしまうと、下図ように数年で塗膜が剥がれ落ちてきてしまう恐れがあります。
いかがだったでしょうか。モニエル瓦を長持ちさせるには徹底した下地処理とスラリー層の除去が必要です。
この記事で挙げたポイントを頭に入れた上で、モニエル瓦の塗装を検討してみてください。