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相見積で安い業者に依頼すると逆に損する事実を、実例を元に解説!

塗装工事依頼形式について、従来の工務店依頼形式などと変わり、近年インターネットを使用した相見積が増えてきております。

インターネット形式の見積メリットとしまして、手続が簡単、何社かと比べられ、比較し易いなどのメリットが挙げられますが、反面

・「安さで決めたら数年で剥がれてきた」

・「安いと思ったら、後から追加工事で結局高くなった」

などと、価格重視で決められたお客様から多くの不満の声が出てきており、「有資格専門業者に適正価格で始めから施工して貰えば良かった」と言う、お客様からの本音が日々寄せられております。

ではなぜ、相見積で価格の安い業者に依頼すると、逆に高くなってしまうのか実際の事例を元に解説していきたいと思います。

下図は実際に当店にお客様より電話依頼のあった事例です

上図は2年前に他業者に屋根の塗装を工事依頼されたお客様からのご連絡で現地調査に伺わせて頂いた時の現地の様子です。内情をお伺いすると、相見積を取った際、A社は40万円、その旨をB社に言うと、B社が〖25万でやるからやらせてくれ〗と言ったからB社に依頼した。と言う経由だそうでした。

しかし、写真を見るとわずか2年で塗膜が剥がれてきてしまっている事がお分かりになると思います。

上図の様に屋根塗膜が剥がれ、塗膜が浮いた状態になってしまうと、浮いた塗膜を全面剥がさないと再塗装する事は出来ません。

今回のお客様の屋根の塩素系剥離処理(屋根塗膜剥がし)に掛かった費用がおおよそ20万円でした。

この剥離処理20万円に再塗装価格40万円が加算されますので、今回の再塗装費用は20+40=60万円となりました。

上図のように、今回のお客様が、適正価格40万円で施工するA社に依頼していたら、そのまま剥がれることがないため追加費用も掛からず、10年後の塗装を迎える事が出来たでしょう。

しかし値段の安さに魅了されB社に依頼してしまったがために、わずか2年で剥がれ、今回の工事に塩素系剥離処理20万円+再塗装40万円で合計60万円の費用が掛かかってしまいました。初期工事に25万円B社に支払っていますので、25万円+60万円で今回のお客様は屋根工事に総額85万円の費用を支払ったことになります。

もし初めにA社に適正工事40万円で依頼していれば、屋根塗装工事費用は40万円でしたが、安いB社に依頼してしまい、結果屋根工事支払額が85万円になってしまいました。

85−40=45で、お客様は45万円ものお金を損する事になってしまいました。

以上が、当店実際に依頼を受けた現場詳細です。お客様は前回業者の不満を仰っていましたが、このようなお客様がこれ以上出て欲しくない、と言う当店の願いから、今回このような事例を公表させて頂きました。

ではなぜB社は25万円もの格安価格で施工する事が出来たのでしょうか?

それは下地処理を省いたことが考えられます。

通常金属屋根の塗替えには防錆プライマーと言う、密着材を塗布しなくてはなりません。この密着材を塗布しないと、数年で塗膜は簡単に剥がれてきてしまいます。

当店で現地を調査した結果、前回の塗装業者が防錆プライマーを塗布していない事が分かりました。

通常、材料費+職人人件費などを足すと、どう算出しても25万円では施工不可能な金額です。その中で採算を出すためにB社は防錆プライマーの材料費+作業職人費用+下地処理職人費用を省き、安く工事を受注した可能性が懸念されます。

確かに安い方が嬉しいと言う気持ちも分からないでもありません。しかし、屋根や外壁を適正に品質を守り維持していくための必要工程を守らなければ上記の様に素材も痛み、金額も余計に掛かってしまいます。

近年、「安く見積金額を提示されたので、つい頼んでしまって後悔している」と言うお客様からの不満 の声をよく耳にするようになりました。

上図のようになってからでは遅いのです。

優良塗装業者なら、お客様の建物素材にはどういった工法が必要か親身に説明してくれるはずです。

安いからと言って安易に依頼してしまわぬように、安い工事業者には注意して頂きます様、節に宜しくお願い申し上げます。

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